石垣島の学生寮値上げで地域に戸惑い

2018年3月29日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

高校がない石垣島周辺離島や石垣島北部など
遠隔地の生徒のために設置されている学生寮の寮費を、
県立八重山商工高校と県立八重山農林高校が
来月から月額1万円程度値上げすることが
このほど、分かりました。

八重山商工の寮費は2万8千円から3万8千円に、
八重山農林は2万5千円から3万5千円になる予定で、
両高校は「定員に対して入寮生数が少ないため」
と説明している一方で、
保護者からは戸惑いや憤りの声が上がっています。

寮の定員は八重山商工が32人、八重山農林が52人で、
今年度はそれぞれ17人と11人が入寮していましたが、
両校とも入寮者が大きく増加する見込みはなく、
新年度の入寮者数はまだ決まっていないため、
値上げ幅は変動する可能性もあります。

息子が入寮する石垣市の55歳の男性は
「なんの相談もなく、値上げ幅も大きい。
通学時間には路線バスも通っておらず、
送迎にも片道1時間ほどかかる。
市街地に親戚もいないので入寮を
続けるしかない」と声を落としています。

今回の寮費値上げへの対応について
県教育委員会県立学校教育課は
各学校の判断との認識を示した上で
「情報を収集している段階だ」と述べるにとどめました。
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