娘のように愛情注いだ桜 困難乗り越え 立派に育つ

方言ニュース  
2018年3月26日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

与那原町板良敷で美容室を営む
東恩納實さん(66)歳が育てている
桜の鉢植えが、「盆栽のようだ」
「鉢植えとして一級品ではないか」と、
客の間で話題になっています。

桜は23年前、
娘の美樹さんの名前を付けて、
現在まで大切に育ててきたもので、
東恩納さんは「盆栽には疎いから」
と言いながらも、
「娘を思いながら育ててきた桜。
気持ちが木に伝わったようでうれしい」
と話しました。

桜の木は1995年、
美樹さんが町主催の成人式に出席した際に、式典の中でプレゼントされたもので、
50センチほどの細い枝のような桜を
2本、持って帰ってきました。

桜を植えた翌年、台風の風にあおられて
一度折れてしまいましたが、
「元気になってくれ」と願いながら
世話を続けたところ、
折れた部分から
若木が生えてきたということで、
23年目の今では「たくましい幹と枝だね」
と客がうなるほどになりました。

東恩納さんは「いつか娘が人生の転機を
迎えたときに、
この桜を贈るつもりだ」と話しました。
再生