タクシー運休、伊江島村民は困った…

伊江島唯一のタクシー会社「伊江島交通」が先月1日から、運転手不足と経営難を理由に日中の運行を休止しており、車を持たない高齢者が通院や買い物など生活の足として利用していることから、村民生活に支障が出ています。伊江島交通の従来の運行時間は午前7時から翌午前2時でしたが、午後6時から翌午前2時となり、3日前までに予約があれば日中も対応しています。伊江島交通の所有車両は5台で、最多で10人の運転手がいましたが、現在5人しかおらず、日中の勤務シフトが組めません。また、従来から日中の運行は赤字状態で、夜間の売り上げで補填してきましたが、夜間の売り上げも落ちてカバーできなくなったということです。島袋村長は「来月1日からの再開を目指し、行政支援を検討する」としていますが、民間企業への直接支援に慎重な意見もあり、再開のめどは立っておらず、伊江島交通の仲宗根取締役は「村が直接的な財政支援を続けるのは難しいと思う。人材不足や財政面なども含め長期的に考えると乗り合いタクシーの導入が必要だ」と話します。一方、伊江村老人クラブ連合会の宮里会長は「車がない高齢者にとって死活問題だ。病院に行きたくても行けない。早く何とかしてほしい」と訴えています。
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