珊瑚舎スコーレで「卒業を祝う会」

方言ニュース  
2018年3月12日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

戦中、戦後の混乱や貧困などで義務教育を
受けられなかった人たちが学ぶ
那覇市の珊瑚舎スコーレで、
「卒業を祝う会」がきのう、開かれ、
夜間中学校に通った60代から80代の
卒業生6人が職員や在校生、
家族に見守られながら学び舎を
巣立ちました。

祝う会では、卒業生一人一人が
壇上であいさつしました。

このうち(71)歳の女性は家が貧しく
栄養失調になり、学校に通うことも
ままならなかったということですが、
3年前、孫に勧められて珊瑚舎スコーレに通うことを決め、
「みんなに支えられ、卒業できた」
と振り返りました。

また、糸満市の(78)歳の男性は
宮古島で生まれましたが、
7歳で貧しさのため「糸満売り」され、
20歳まで石垣島で漁業に従事しました。

学校に通えず、勉強の機会がなかった
この男性にとって学校に通うのは
「夢だった」ということで、
珊瑚舎スコーレに一日も休まず通い、
夢をかなえました。

一方、県教育庁は珊瑚舎スコーレに対する 
支援事業を今年度で
終了することを決定していますが、
スコーレの星野代表は、
今後も個人や企業からの寄付で
学校を継続するとしています。
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