あの世の正月「十六日祭」 ごちそうで先祖 出迎え 

方言ニュース   
2018年3月5日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

旧暦の1月16日となったおととい、
宮古島や八重山など県内各地では、
あの世の正月にあたる
「十六日祭」が行われ、
墓前に家族が集まり、
ごちそうを並べ先祖を出迎えました。

このうち石垣市では大勢の家族が墓を訪れ、
先祖と正月を共に祝いましたが、
市内に住む90歳の男性は
「孫、ひ孫にもたくさん恵まれた幸せを報告した。
私は世界一の幸せ者。
いつまでもこの幸せが続いてほしい」
と話しました。

一方、宮古島市でも時折雨がぱらつく中、
大勢の家族が墓を訪れ、
子や孫ら5人で墓参りをした市内の
69歳の女性は
「子や孫がいっぱいいるので、ご先祖に『守ってください』と祈った。
先祖に対する供養を忘れずに
1年間頑張りたい」
と話しました。

また、鹿児島県出身で市内に住む
62歳の男性は
宮古島市出身の妻ら家族と共に、
父が眠る墓の前で手を合わせ、
「郷里にはこういう習慣はないけれど、
『郷には入れば郷に従え』だから
墓を建てた。
先祖の冥福を祈りたい」
と笑顔で話しました。

再生