チビチリガマ入り口に仏像12体を設置

「チビチリガマ入り口に仏像12体を設置」
方言ニュース1月31日(水)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦で住民が「集団自決」に追い込まれた読谷村波平の
自然壕チビチリガマを損壊した少年4人がこのほど、
ガマ入り口にある「世代を結ぶ平和の像」を制作した
金城実さんらとガマ周辺を清掃し、新たに仏像12体を設置しました。

少年たちは保護観察所のプログラムの一環で
保護司らとともにチビチリガマを訪ねたもので、
あらかじめ遺族会や金城さんが土台部分を制作した仏像に
顔や腕を付けて完成させ、ガマ周辺に12体を設置しました。
ガマの中の遺骨にも手を合わせました。
また、沖縄戦や「集団自決」の事実について、
チビチリガマ遺族会から話を聞き、沖縄戦最大の悲劇に数えられる
「集団自決」を語り継ぐ大切さを学びました。

遺族会の与那覇会長によりますと、少年たちは
「歴史を知らず、大きなことを犯してしまった。
今後、このような事件がないようにしたい。沖縄戦を伝えていきたい」
などと述べ、改めて謝罪し、遺族の言葉にも真剣な表情でうなずいていたということです。

金城さんは「作業着を着て、黙々と仕事をしている様子を見てうれしかった。少年たちが後世に沖縄戦を伝えることを期待している」と話しました。
ガマの入り口に設置された平和の像にも損傷が及んでおり、
遺族会は今後、少年たちと修復作業を進めていくことを検討しています。

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