聴覚障がい者と健常者との意思の疎通に課題

「聴覚障がい者と健常者との意思の疎通に課題」
方言ニュース11月15日(水)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

県が聴覚障がい者を対象に実施したアンケートで、
初めて会う健常者に自分の言いたいことを
「全て伝えられる」「ほとんど伝えられる」と回答した割合は、
合わせて17・6%にとどまったことが分かりました。

県が聴覚障がい者に生活状況を尋ねるアンケートを
実施したのは初めてで、聴覚障がい者が日常生活で、
健常者との意思の疎通に課題を抱えている実態が浮き彫りになりました。

29・4%が聴覚以外に障がいがあり、最も多いのは言語障がいで、
一番円滑に伝えられるコミュニケーションの手段に
「手話」を選んだのは77・3%、筆談は7・7%でした。
一方、手話を知らない初対面の健常者の言いたいことを
「全て理解できる」「ほとんど理解できる」は合わせて11・8%でした。

去年4月施行の「県手話言語条例」で設置が定められた
「県手話施策推進協議会」の委員は、
聴覚障がい者や教育関係者らで構成されていますが、
委員の佐和田由紀子さんは「日本語を読めず、回答を諦めた人もいるのでは」
と回答率が低い理由を推測し、
協議会の真謝孝会長は
「条例について啓発し、手話そのものを広げていく必要性があると
アンケートの結果が裏付けている」と述べました。

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