県内の陶芸家・金子さん2作品収蔵 大英博物館

2017年11月14日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

世界最大級の博物館である
イギリスの大英博物館にこのほど、
石垣市名蔵の石垣焼窯元当主の金子晴彦さんが制作した
「耀変玳玻天目茶碗」と「碧海油滴天目茶碗」が
収蔵されました。

9月20日に収蔵されたもので、
大英博物館に作品が収蔵された県内の陶芸家は、
名護市の仲村勇さんに続き2人目です。
「耀変玳玻天目茶碗」は2010年に制作された作品で、
器に宝石をちりばめたように光を受けると
虹色の光彩を放ちます。

また、「碧海油滴天目茶碗」は
千年前の技法を再現したうわぐすりを使用した作品で、
鉄本来の風合いがにじみ出ているのが特徴です。

両作品ともガラスと陶器を融合させることで、
沖縄の海を表現した鮮やかなグラデーションの青色が
器の底で輝いています。
大英博物館への収蔵が「夢だった」という金子さんは
「非常に名誉なこと。世界中から訪れる来館者に、
石垣島や八重山をPRすることができる」と喜びを語り、
「陶器とガラスを融合させた点などが評価されたと思う。
新たなジャンルを切り開き、さらに良いものを作りたい」
と表情を引き締め、創作意欲を燃やしていました。
再生