宮古島市伊良部で豊年祭「ユークイ」行われる

方言ニュース 
2017年10月30日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

宮古島市伊良部の南区でおととい、
伝統の豊年祭「ユークイ(世乞い)」が行われ、
4つの集落の住民が御嶽内で踊りを奉納し、
五穀豊穣や無病息災を祈願しました。

国仲御嶽では引退するツカサンマを
皆でたたえる光景も見られ、
参加者は輪になって踊り、
地域の伝統行事をつなぐ責任と
喜びをかみしめました。

国仲御嶽には午前7時ごろから
地域の住民が続々と訪れましたが、
この地に入ることが許されるのは前夜祭と
ユークイ当日の2日間だけで、
古くから受け継がれてきた慣習を、
今も大切に守り続けています。

この後、ツカサンマらは御嶽の神前に
ごちそうを供えて去年の豊作に感謝し、同時に五穀豊穣と無病息災、
子孫繁栄の祈りを捧げました。

また、男性は円座で神酒を酌み交わし、
集落のさらなる発展に願いを込めました。

国仲自治会の宮国会長は「豊年祭を通して富をいただく。
地域にとっては本当に
大切な行事だ」と熱く語り、

豊年祭のために那覇市から帰郷した男性は
「数え40歳の青年が準備を担当するのも
何年も続いてきたことで、
任せてもらって光栄に思う。
この伝統ある行事を大切にしていきたい」と話しました。
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