2017年10月3日(火)
担当は宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
戦前、県内で広く作られ国内外に輸出されていた
「アダン葉帽子」の作り方を学ぶ講座が、
金武町中央公民館で開かれており、
12人の受講生がアダン葉帽子作りに取り組んでおり、
今月の完成を目指しています。
宜野湾市で工房を構える
沖縄市の糸数弓子さん40歳が指導しており、
「沖縄に自生しているアダン葉を使った
帽子には先人の知恵が詰まっている」
と、受講生にその魅力を伝えています。
自生しているアダンを使って作られる「アダン帽子」は、
技術を習得すれば収入源となったことから、
戦前県内ではアダン葉帽子つくりが
盛んだったということですが、
戦後はアダンの減少などにより技術の担い手も
少なくなったということです。
講座では、受講生が事前に自生しているアダンの葉を
収穫するなど材料を準備し、
現在は複数のアダンの葉を編み込む作業を行っており、
複雑な工程に悪戦苦闘しながら、作業を進めています。
7年前に金武町へ移り住み、受講している66歳の女性は
「このような素晴らしい技術を学べる講座に参加できて良かった。
時間はかかるが手間暇かけて作る工程が好き。
先人がつないだ技術を残すことは大切だ」
と話しています。