ウンケー 各家庭で先祖の霊を迎える

方言ニュース   
2017年9月4日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

旧盆初日のきのう、
県内各地の家庭ではウンケーが行われ、家族や親戚らが集まり、
料理や果物などを仏壇に供え、
先祖の霊を迎えました。

このうち、南城市佐敷の(88)歳の
男性の家には、親子4代およそ30人が
集まり、
午後6時ごろ、男性の妻を先頭に、
門の前でろうそくをともし、
線香を置いて先祖の霊を迎えました。

そして、仏壇にそろって手を合わせ、
一族の健康や幸せを願った後、
ウンケージューシーや中身汁などの
ごちそうに舌鼓を打っていました。

一方、石垣市内各地では、
八重山の伝統行事「アンガマ」が行われ、
グソーからの使者とされる
ウシュマイとンミーが、
花がさをかぶったファーマーを
引き連れて集落内の各家庭などを訪問し、歌や踊りをささげて祖先を供養し、
子孫繁栄を願いました。

このうち、市内の(67)歳の男性宅には
午後7時ごろ、アンガマの一行が訪れ、
ウシュマイとンミーが甲高い声で
見物客との問答に応じ、
見物客を楽しませました。

見物客からの「ファーマーのかさの花が
7つあるのはなぜか」との質問には
「亡くなると7日を7回重ねてグソーに
行くからだ。花はグソーへのパスポート」
と切り返していました。

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