軽便鉄道の与那原駅舎が完成

方言ニュース2014年4月18日放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦で破壊され、
与那原町が復元に取り組んでいた
県営鉄道=軽便鉄道の与那原駅の駅舎が
このほど、旧駅舎跡地に完成しました。

1914年、那覇―与那原間で営業を開始した当時、
駅舎は木造でしたが、
1931年、県営鉄道の駅としては初めて、
鉄筋コンクリート造りに建て替えられました。
しかし、沖縄戦の戦禍により破壊され、
壁や柱の一部だけが無残な形で残されました。

今回、復元された駅舎は
鉄筋コンクリート造りの平屋で、
敷地内には、沖縄戦の被害を思い起こせるよう、
旧駅舎の柱の一部も展示の一部として残したほか、
駅舎入り口に掲げた駅名は、
旧字で書かれた当時の駅名を再現しました。

町は、県営鉄道開通100周年を迎えた今年、
復元した駅舎を交通資料室として10月にオープンし、
軽便鉄道だけではなく、
山原船や馬車など、交通の要衝として栄えた
与那原の交通全般に関する資料を展示します。

また、観光や交流の拠点としての機能も兼ね備える予定で、
今後、整備検討委員会を立ち上げ、
内装や展示品の具体的な検討に入るということで、
現在、展示資料についての情報提供を呼び掛けています。

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