空手発祥の地、県外で知名度低く課題も

2017年7月27日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

県が沖縄伝統空手・古武道の継承と振興を目的に実施した初の実態調査で、
沖縄が空手発祥の地であることを知らないのは県外で65・5%に上り、
後継者不足や空手のみで生活できる人も少ないなど県内での課題も分かりました。

「沖縄が空手発祥の地」と回答したのは
県内で96%だったのに対し、県外は34・5%でした。

このうち「発祥の地」と回答した県外の人でも21・8%は
「なんとなく知っている」と回答し、
「確かに知っている」の12・8%のおよそ1・6倍に上りました。

空手愛好家は現在、海外を含め県内外で1億3千万人いるとされていますが、
県外での認知度の低さが浮き彫りとなりました。

また、県内の空手道場経営者は「門下生の人数が少ない」、
「道場の規模が小さい」、「後継者がいない」などの悩みを抱えており、
36・9%が空手以外で主な収入を得ていて、
空手で収入を得ていない人も21・2%いました。

一方、県内道場の37・4%はアメリカやオーストラリア、スイスを筆頭に
欧米圏から門下生を受け入れており、門下生は繰り返し沖縄を訪れることが多く、
空手を通しての交流が根付いていることが改めて示されました。

県は調査結果を基に今年度中に「沖縄空手ビジョン」を策定し、
沖縄伝統空手・古武道の継承へ力を入れます。
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