ヤマクニブーの出荷が始まる

「ヤマクニブーの出荷が始まる」
方言ニュース7月19日(水)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

沖縄で古くから衣服の虫よけに利用されてきた香草
「ヤマクニブー」の出荷がこのほど、
本部町伊豆味で始まり、農家の仲本兼市さん(79)歳の一家3人が、
手作業でより分け、蒸して乾燥させる作業に取り組んでいました。

ヤマクニブーは独特の香りがあり、
琉球王朝時代から女官たちに愛用されたとされています。

乾燥させることが必要なため、梅雨が明けた時期に集荷作業が行われ、
ミカンの木の下など半日陰の場所で栽培し、黄色の花が咲く頃に刈り取ります。

そして、およそ300束ずつ束ね、大きな釜でおよそ25分蒸し、
陰干しで乾燥させます。加工している農家は年々、減っており、
去年は町内で2軒ありましたが、今年は仲本さん一家のみとなり、
兼市さんと妻の康子さん、娘の小百合さんが協力して作業に当たっています。

昔は乾燥させた束をそのまま売っていましたが、
現在は扱いやすいように包装などを工夫した商品開発を進めています。
出荷式で兼市さんは
「現在、県内では伊豆味だけにしかないヤマクニブーを絶やしてはいけない。
何とか生産を増やしていきたいと取り組んでいる。応援してもらいたい」
とあいさつしました。

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