県内の公立小中学校の耐震化率、以前全国最下位

「県内の公立小中学校の耐震化率、以前全国最下位」
方言ニュース7月12日(水)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

県内の公立小中学校1596棟の耐震化率は90%で、
昨年度の調査より2・5ポイント改善したものの、
依然として全国最下位でした。

これは、文部科学省はこのほど公表した
今年4月現在の公立学校の耐震化率調査結果でわかったもので、
未耐震の施設数は159棟で、このうち、
22棟が震度6強以上の地震で倒壊する危険性が高い建物でした。

県内では25市町村の公立小中学校で
耐震化が完了していない施設が残っており、
耐震化率が80%に達しなかったのは
那覇市、国頭村、本部町、久米島町の4市町村で、
那覇市は未耐震の施設が25校50棟で、
全国で4番目に多かったということです。

那覇市教育委員会は
「2023年までに全小中学校で耐震化を完了する予定で、対策を急ぎ進めている」
と話しました。一方で、大宜味村など17町村では全小中学校で耐震化が完了しています。

県教育庁施設課は
「校舎への塩害の影響が大きく、耐震化する際に校舎の建て替えで対応する場合が多い」
と全国より対策が進んでいない背景を説明し、今後の対策について
「建て替えよりも工期の短い耐震補強で、耐震化を図るように各市町村に呼び掛けたい」
としています。

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