慰霊の日 宮古高校3年の上原愛音さん 平和の詩朗読

方言ニュース  
2017年6月19日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。
6月23日の「慰霊の日」に、糸満市で
行われる沖縄全戦没者追悼式で、
県立宮古高校3年の上原愛音(ねね)さんが、
自作の平和の詩「誓い~私達のおばあに
寄せて」を朗読します。

詩は平和学習から学んだ沖縄戦の
惨状を描いたもので、上原さんは「平和を
願う思いは確かに県民に継承されている」
と強調し、犠牲者や戦争体験者に
「大丈夫だよ」と語りかけ、
不戦の誓いを語りました。

上原さんは詩を作るのは初めてで、
授業の課題としてわずか1日で書き上げ
詩には、「赤子の声を抑えつけたあの日」
などとむごたらしい戦争の様子を
描きました。

一方、「フェンスを飛びこえて
絞め殺されゆく大海を泳いで」との
文言を盛り込んでおり、
「沖縄の自然が好きだ。軍用地や何かの
開発でこれ以上自然が壊されるのは
本望ではない。戦没者も同じ気持ちだと
思う」と言葉少なに語りました。

さらに、上原さんは「まずは戦没者の
気持ちを安心させたかった。
その上で私たちは平和に向けて
行動できるよと伝えたかった」と語り、
「県民は物心がついたころからの
平和学習で争いに正義がないことを
学んできた。
世界がより平和になるために行動する
力があることを確信している」
と話しました。

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