落語で沖縄戦物語る

2017年6月2日(金)
担当は、糸数昌和先生です。

琉球新報の記事から紹介します。

国内外で活躍する落語家の桂春蝶さんが、自身の落語で伝えたい想いの第4弾として、
ひめゆり学徒隊の体験を基にした沖縄戦の物語に挑みます。
独演会のテーマは「ニライカナイで逢いましょう~ひめゆり学徒隊秘抄録~」で、
今月24日午後1時半から、浦添市の国立劇場おきなわ小劇場で開かれます
春蝶さんが沖縄戦に関心を持ったきっかけは高校時代の修学旅行で、糸満市のひめゆり平和祈念資料館がずっと心に残り、
その後、何度も沖縄に足を運んで取材を重ねました。

座間味村では沖縄戦で犠牲になった人の白骨にも出合い、
戦後初めて語ったという体験者からも話が聞けたということです。

春蝶さんは
「戦争を伝えるということも大切だが、物語を通して命そのもののぬくもりを伝えたい。
 沖縄戦を通して、命そのものを考えるきっかけになってほしい」
と思いを語りました。

一般的に落語は笑いを誘う場として知られていますが、
今回、沖縄戦という重い題材を扱うことについては
「落語は共感が鍵を握る。共感には陰と陽があり、笑いが陽なら、陰は涙だ。
 笑いだけにこだわらず、人間そのものを伝える落語があってもいい」と話しました。
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