母のセーラー服で入学式 那覇市・城東小学校

2017年4月25日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

今月10日に入学式が行われた
那覇市立城東小学校で、
新1年生の宜野座夢叶さんは、
母親のさつきさんが
38年前に小学校の入学式で身につけた
紺色のセーラー服で参加し、
「誰も身に着けていなくてかっこよかった。
このお洋服を着られてよかった」
と笑顔を見せました。

セーラー服はおよそ40年前、
「娘に着てほしい」と考えていたさつきさんの母親で、
夢叶さんの祖母の大城節子さんが
那覇市の子供服屋で一目ぼれして買ったもので、
さつきさんをはじめ、
親戚4人がお下がりで
小学校の入学式で着てきました。

大事に服を保管してきた節子さんは
「夢叶にも着てほしい」との思いで、
入学式の1ヶ月前にたんすから出しましたが、
服を見つけた時、夢叶さんは「わあ」と目を輝かせ、
さつきさんと節子さんからこの服の歴史を聞き、
入学式にこの服を着たいと
言い出したということです。

「時代遅れかと心配だった」という節子さんは、
うれしそうに袖を通した孫の姿に目を潤ませ、
「物の大切さを知ってもらえたかな」
と語りました。

さつきさんは現在、
夢叶さんの妹になる赤ちゃんを身ごもっており、
「次女もこの服を着てくれるといいな」
と話しました。
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