盲導犬ウィッピーへの思いを胸に伊江島マラソン3キロ完走

方言ニュース 
2017年4月10日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

一昨日、伊江村で
伊江島一周マラソン大会が開催され、
北谷町から参加した視覚障がい者の
桐原好枝さんが6回連続で出場し、
3キロコースを完走しました。

桐原さんは、
前回大会までは、盲導犬のウィッピーと
一緒に走っていましたが、ウィッピーは
先月6日に病気の為9才で他界しました。

伊江島在住で盲導犬ユーザーの
金城美千代さんは、
「ウィッピーと私の盲導犬リーチが兄弟犬とわかり、
毎年この大会を一緒に走ろうと約束して去年までの5回、
それが果たせた。今年も一緒に走りたかった」
と寂しそうに話しました。

制限時間4秒前にゴールした桐原さんは
「今年は、ウィッピーが
引っ張ってくれなかったので
制限時間内にゴールできるか心配だった。」
と安堵していました。

埼玉県から参加し、桐原さんの伴走を務めた
井田 光治(いだ みつはる)さんは、
「初めて伴走をしたが、周りの状況を伝えるのが難しかった。」と話しました。

金城さんは
「リーチは、ウィッピーがいないので、そわそわしていた。
桐原さんのそばをなかなか離れず、
みんながウィッピーの話をしているのに
耳を傾けている様子だった」
と話していました。

桐原さんは
「ウィッピーとの7年間は幸せだった。
ウィッピーが亡くなって、
白杖の生活に戻り、生活は変わった。
一人で気ままに出かけられないのは苦しい。」と話しました。

現在、桐原さんは盲導犬協会に
二頭目の盲導犬を申請しており、
新たな盲導犬との生活を心待ちにしています。

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