名護で60年ぶりのサバニ「遥龍」進水式

方言ニュース  
2017年4月3日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

名護市内でおよそ60年ぶりに造られた
沖縄の伝統木造帆船の帆かけサバニ
「遥龍(はる)」の進水式がきのう、
名護市21世紀の森ビーチで行われ、
駆け付けた多くの関係者らが
完成を喜びました。

船は神奈川県の佐藤道明さん(51)歳の依頼を受け、
造船技術の向上と継承に努める団体「フーカキサバニ」が
中心となって造ったもので、
製造期間は3カ月で、
全長は7・5メートルです。

進水式で遥龍が海に浮かぶ様子を見ながら
佐藤さんは「きょうの日を迎えることができて幸せだ。
関係者に感謝している。
多くの子どもたちに乗ってほしい。
授業などで活用してくれたら、
こんなにうれしいことはない」
と満面の笑みを浮かべ、
造船を手掛けた長嶺誠さん(36)歳は
「帆かけサバニはくぎを使わず、
安定性よりも速さを重視した船だ。

出来上がった遥龍は海上を
スムーズに移動していた。
仕上がりは良い感じだ」と話しました。

船の製造過程は一般公開され、
子どもたちもサバニ造りに
関わったということで、
市文化財保存調査委員会の岸本委員長は
「サバニの製造過程を公開することは珍しい。
文化の継承のために大切だ」と話しました。
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