名護中卒業生 沖縄戦の証言集発刊

2017年3月7日(火)

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事からご紹介します。

名護中学校を1955年に卒業した7期生らが、
5歳から6歳だった頃の沖縄戦体験をまとめた証言集
「幼年期の戦争体験を通して」を発刊しました。

家族にも積極的に戦争体験を
語ってこなかったメンバーも多い中、
幼いながらも戦時中の記憶が残る最後の世代として
戦争が招く悲惨さを次世代へ残そうと、
同級生19人の証言を自分たちで編集したもので、
空襲や食糧難、収容所でマラリアを患って
生死をさまよった体験などを記録しました。

メンバーのうち、77歳の男性は
「未来の子どもたちのために残す。
かけがえのない地球を大事にしたい」
と意義を強調し、
サイパン島で母や祖母が自害しようとしたことなどを記した
元県議の77歳の男性は
「いろんな戦争体験があり命からがら生き延びた。
その思いを語らないといけないと同級生でまとまった」
と語りました。

また、戦時下の避難生活や
戦後の食糧難などをつづった78歳の男性は
「あまり子どもにも話したことはない」と明かし、
10・10空襲の記憶などを記した77歳の女性は
「反戦平和が原点。今、戦争体験を語れる
ぎりぎり最後の世代だと思う」
と戦争体験継承の思いを込めていました。
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